ジェンダー認識のはなし
セカンドシティトレーニングセンターでは、自己紹介の際に
必ず「名前」と「性別」を言います。
「性別」とは、単純に男か女かとは限らずに
性別を言うとすると、自分をなんと表現するか、というニュアンスです。
英語だと「I'm describing myself as her/him/nurtral...」と言います。
選択肢は
She/her=女性、He/him=男性、Neutral=中間
です。自分の認識する通りに答え、もちろんノーコメントもありです。
トロントは2017年、世界で3番目にLGBTフレンドリーな街に認定されています。
これは世界の各都市のアパートメント賃貸を営む会社、Nestpickによる
2017年LGBTフレンドリー都市ランキングによるもので
LGBTコミュニティーへのアクセスのしやすさ、ナイトライフの充実度、公示しやすい環境、安全、権利の5項目で点数化してランク付けしています。
このランキングには、トロントの他にもカナダ各都市モントリオールは12位、バンクーバーは17位にランクインしています。
ちなみに、1位はスペインのマドリード、2位はオランダのアムステルダム…東京は70位/100位でした。
Best LGBT Cities 2017 Ranking | Nestpick
カナダのイケメン首相(と私は心の中で呼んでいます)ジャスティン首相が
Pride Paradeに参加したことは有名な話ですね。
パレード参列だけでなく、ジャスティン首相は
2017年11月にLGBTQ2S( Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, Queer, Two-Spirit and Ally)コミュニティに対して公式に謝罪しています。
はなしを戻して、
セカンドシティだけでなく、トロントにはジェンダー認識の多様性に対応しているファシリティーを見かけることがあります。
オンタリオ博物館ROMの3階のトイレは
「Bathroom for everyone」
女性の公共トイレのように全個室になっていますが、老若男女全ての人が使います。
私がキッズクラブのボランティアをしている、ハイパークネイチャーセンターのトイレも男女共用です。ボランティアトレーニングでは、こどもには「見かけと内面の性別が違う人もいるんだよ。どんな人も気持ちよくトイレを使えるように男女共用にしているんだよ。」と説明するように習いました。
オンタリオ州のあるキャンプ場(主にこども向け)も、利用団体の声を受けて
男女別のトイレとは別に、共用トイレを作りました。
カナダに来てから、この性別認識の話に限らず
人は見かけ(肌の色・出身国・宗教…)だけでは判断できないことばかりだなと
思い知らされる場面に何度も遭遇しています。
そんな環境なので、「外国人だから」「英語がネイティブじゃないから」「カナダ歴短くて、日本の文化とかよくわかんないから」特別扱いされたことはありません。
厳密にいうと、全くないわけではありませんが
それは私が英語わからなかったらどうしよーーとビクビク縮こまってプレーしていたことが大きな原因でした。
私が堂々とプレーできているときは、アンフェアだな、特別扱いして、と感じたことはありません。
むしろ、私が突拍子もないことをいっても、笑ってくれます。
いつもながらまとまらないですが、
日本よりもはるかに多様性が当たり前になっている国カナダでインプロをチャレンジしてよかったなと思うことでした。